全日本合唱コンクール全国大会雑感


先ほど帰宅して、ようやく全国コンクールが終わりました。
お会いした皆さま、楽しい時間をありがとうございました。

まずは演奏以外のところから2つほど。

1.東京芸術劇場

豊かな響きを持つとても素晴らしいホールだと思いました。
ここでオーケストラを聴いたのはもう15年以上前だと思いますが
合唱を聴いてもやっぱり良い音がすると思います。
ただ、客席の場所で聴こえ方も随分と違っている印象です。
1日目は3階席、2日目は1階2列目という場所での鑑賞でしたが
当然のことながら2列目だとダイレクトな音が多くて面白いです(笑)。
指揮者としていつも聴いているサウンドとほぼ同じなので、面白さが倍増でした。

3階席は、ステージから豊かな響きが湧き上がってくる印象で、
今回のコンクールで聴くならば3階席だろうなーというのが率直な感想です。
少人数団体の弱音も、はっきりとニュアンスまで聴こえてきました。


2.東京都連のコンクール運営

わたしの個人的な感想ですが
観客として、出演者として、何だかすごく安心感のあるコンクールでした。
スタッフの何人かの方々とお話したのですが、
スタッフをされている方ご自身にゆとりがあるというか、
様々なところに心配りが行き届いているというか、
ちょっと他の場所での全国コンクールとは一味も二味も違う雰囲気です。
他の地域では、運営スタッフの皆さまの温かさをすごく感じるのですが
今回の全国コンクールは、人の温かさと同時にスタッフの手慣れた雰囲気がハンパなかったです。
何なんでしょうね?裏方をされている方々が、皆とても楽しそうだったのです。

実際は、そのゆとりに見えたのとは真逆で、メチャメチャ大変だったと思うのですが
極めて気持ちよく演奏を聴く&出演することが出来ました。
ありがとうございました!

コンクール出場団体あれやこれや2017(その2・ラスト! 愛媛大学合唱団)※大学ユース学指揮団体のみ


東京入りしております。
この超短期連載も今日で最後f(^_^;
和尚には申し訳ない限りですが、頑張って書きます~。

7.愛媛大学合唱団(混声50)
(G1 / Gloria 作曲 V.MISKINIS)

わたしの出身大学合唱団です。
3年ぶりの全国コンクール出場という事で気合が入っているようです。
愛媛大学合唱団も、山口大と同じく学指揮で全国コンクールへ臨みます。

さて、昨日は中国支部の大学合唱団事情を少し書きましたが
四国の大学合唱団事情を今日は書きます。
おそらく、全国的にご存知の方はほとんどいらっしゃらないと思うので。

四国支部でコンクールに出場してくる団体はだいたい4つです。
各県1大学、という感じでしょうか。
おそらく全国的には、四国4県を言えない方もいらっしゃると思いますがf(^_^;
香川大、徳島大、高知大、そして愛媛大です。

そして特筆すべきは
この4大学のすべてが学生指揮者でコンクールに臨んでいるということ。
出場団体すべてが学生指揮者というのは、全国的に見ても四国にしかない現象です。
理由として考えられるのは、指導者の先生がいらっしゃるかどうか?という部分と
先生がいらっしゃったとしても、どう大学合唱団と関わっているか?ということだと思われます。

東京や関西の大学合唱団と違って
四国支部の大学の場合は、他大学との交流というのはほぼありません。
それは地理的要因が非常に大きい。
なのでどの団体も、ある意味でガラパゴス化している部分が見受けられます。
現在の大学ユース部門の流れからは少し外れているかもしれない。

とはいえ、それは欠点なわけでもありません。

学生指揮者が全国コンクールという大きな舞台を経験できるという事は
今後合唱を続けていくうえで、非常に大きな財産であることは間違いない。
良くも悪くも、自分たちだけが作り上げた等身大の音楽です。
それでぶつかって跳ね返されたとしても、それはすべて自分たちの財産。

考えようによっては、そういうボーナスポイント?のような経験が出来るのが
四国支部の大学合唱団の、大きな特徴だと思われます。

さて愛媛大学、ミシュキニスのGloriaとは凝った選曲だと思いますが
どのような演奏を聴かせるでしょうか。
3年ぶりの全国コンクールで何を得ていくか、注目しています。

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という事で、学指揮シリーズの「あれやこれや」は今回でラストです。

わたしは大学時代に学生指揮者じゃなかった立場なので、
学生指揮者をしている人に対して羨ましい気持ちが常にあります。
ぜひとも今後も指揮を続けて行ってほしいなと思います。

いよいよ明日から、全国コンクールが始まります。
様々な人たちが様々な思いでステージに立つ、客席で演奏を聴く、
日本でもっとも大きな合唱の祭典です。
参加されるすべての人が、豊かな時間が過ごせ丸ように!

それでは会場でお会いしましょう!

(終わり)

コンクール出場団体あれやこれや2017(その1・山口大学混声合唱団)※大学ユース学指揮団体のみ


いよいよ今週末が全国コンクールだなー
そういえば2年前までは毎年コンクール前が一番しんどかったなーと思い(大汗)
久しぶりに文吾和尚のBLOGを覗くと、
おぉ!やってるやってる!!というか、連載が終わってるww

1人で全団体書いたんですかね?すごいなー。。。

あのクオリティで全団体書くとか、あり得ないぐらいシンドイと思うのですが
無事感想されたという事で、おめでとうございます!

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・・・ということで、
和尚が頑張っているので、わたしもちょっとだけ書いちゃいます。ひっさしぶりです。
名付けて、
コンクール出場団体あれやこれや2017(大学ユース学指揮団体のみ)
学指揮団体は2団体しかないですね。山口大と愛媛大。
全部書いた和尚に申し訳ないですが。。。f(^_^;;

あと、和尚のように取材してガチで紹介していくのではなく
「居酒屋で合唱を肴にして飲みながら勝手に喋っている感じ」
が「あれやこれやシリーズ」のコンセプトですので、あしからず。。。


大学ユース部門
4.山口大学混声合唱団(混声39)
(G2 / 混声合唱のための「コスミック・エレジー」より 「鬼女 / わが抒情詩」
 作曲:千原 英喜)


中国・四国地方のいくつかの大学合唱団で10月に行われている「コーラス・どーなっつ」という
リハーサル合宿&本番の企画、わたしも講師の1人として参加させていただいています。
これはなかなか面白いのです。

近年、各地に○○ユースクワイアが結成されていて、
そういう企画が大学時代無かったわたしとしては非常に羨ましい。
そういう各地のユースは、勉強しよう!という意識の高いメンバーの集まりですが
この「コーラス・どーなっつ」は一味違います。
大学合唱団のエッセンスをそのままに、各団体が集合してくるのです。
なので、各大学合唱団の色が存分に見えて、それらが混じり合って成立しているのが
「コーラス・どーなっつ」。
大学合唱団ごと、歌ったことのない曲との出会いや他団体の刺激が受けられるのです。

その「どーなっつ」の中の企画の1つに、実践指揮法講座というのがあって
各大学合唱団の学生指揮者に、講師からアドバイスをして
本番で指揮をする機会を与えよう、というものです。
今年は150人超の参加でしたが、それを3グループに分けて
それぞれのグループで何人かの指揮希望者が出てきて実際に指揮をして
最優秀?のメンバーを講師が決めて、本番で指揮をするという流れ。

毎年、各団体の学生指揮者が登場して、個性豊かな指揮をしてくれます。
その指揮者にも、それぞれの大学合唱団の色が見えたりして、非常に面白い。

やはり、学生指揮者はどれだけ様々な経験が出来るか?というところが
上達するかどうかの大きなカギなのですね。
優秀な先生方に指導していただいている東京や関西の大学合唱団は
そういう点とても恵まれていますが、
中四国の大学合唱団は、先生がいらっしゃる団体でも
様々な音楽を幅広く勉強することは難しい。

そして今の中国地方の大学合唱団は、1団体が突き抜けて上手くて、、という事がありません。
そんな中で、中国コンクールを勝ち上がってきたのが山口大学だったことに
わたしにはちょっとした驚きがありました。
それは、先生が指揮する団体ばかりの中で、山口大が学生指揮者の団体だったからです。
学指揮団体は唯一だったのかな?そこは確認してないのですが。。

山口大が全国行きを決めた大きな要因は、
優秀な地元の一般団体の存在だと思っています。

山口県には、「合唱団そうなそ」という、生きの良い団体(笑)が
2年前に発足していて、山口大のメンバーやOB、
OB以外でも面白い事をやろうぜ!という猛者が集っています。
そういう団体の存在が刺激となって、知らず知らずのうちに山口大のレベルを上げているはず。
彼らは、挑戦することが自分たちの活動を面白くしていく、という事に気が付いたかもしれない。

大学合唱団の外に刺激となる一般団体があって
客観視できるようになったことが、停滞しがちな大学合唱団に新風を吹き込んだのです。

山口大、かなり久しぶりの全国コンクール参加のはずです。
2009年以来だったかなー?
全国コンクールで見るもの体験するもの、何もかも謎だとは思いますが、
ぜひとも頑張っていただきたいと思います。
そして、たくさんの一般団体の演奏を聴いて帰っていただきたい。
皆さんが、新たな歴史の1歩を踏み出しているのだから。

応援しています。
Fくん、がんばってね♪

辻正行先生への感謝にかえて


今日11月1日は、辻正行先生が亡くなられた日です。
2003年11月1日は土曜日で、大久保混声の練習日でもありました。
東京から尾道へ居を移して2日目にして、急遽東京へトンボ帰りして
大久保混声の練習に参加したのを覚えています。
あの日の練習には、辻秀幸先生がいらっしゃってくださった。。


ここ最近、どういう訳か「水のいのち」を何回か指揮する状況が出てきて
正行先生の十八番でもあるこの曲を指揮するのは
自分には余りに過大な事と思っていたのですが
実際に指揮をしてみるとそれは、正行先生の進んだ道を自分も歩んでいると感じる、
楽しい時間でもありました。

そして、先生の進まれた道のりは、遥かな彼方であるという事も。。

同時に、正行先生が亡くなられて14年が経ち、
正行先生が作られた「水のいのち」とはずいぶんと違う音像を
自分が描くようになったとも感じています。
それだけ時間が経ったという事なのでしょう。

仮に、演奏を正行先生が聴いたらなんておっしゃるだろうか?
「へぇ、君がねぇ・・・」と言って変な顔をなさる気もするし
指揮をする人にはとても厳しい先生だったから
いろいろ言わずに突き放されるだろうなぁ・・・と思ったり。
良いとはおっしゃらないのは間違いない(笑)。

それでも良いのです。
わたしはわたしの蝋燭を懸命に、苦直に、燃やし続けるしかないのだから。


「世間では十年一昔と言うけれど、合唱界は2年ひと昔って言うんだよ」

とおっしゃったのは正行先生でした。
あれから14年。もう七昔になってしまいましたね。

今の自分がこうやって活動しているのは、すべて正行先生あってのこと。
今、幸せに合唱出来ていることに、感謝。

正行先生、ありがとうございます。

合唱で限界に挑む(コーラス・どーなっつ4all)


昨日、コーラス・どーなっつ4allは2泊3日の合宿+演奏会を無事終了しました。
会場にお越しくださったお客様、どーなっつ参加された大学生の皆さん、
ありがとうございました。
皆さまの心に残る合宿+演奏会となれば幸いです。

講師3人で選曲をする訳ですが、今回もすんなり決まることなく
何度となく話し合いを重ねました。
それは「どーなっつが、例年の繰り返しではなく発展していくため」の選曲を
狙い続けているからでもあります。

今回、比較的容易な作品の部類に入ったと思われる「水のいのち」の「海よ」も
確かに音はそれほど難しくないですが、語られる音楽の内容は想像を絶する深さがあります。
その内容は、とても今回のどーなっつの練習ででやり尽くせる訳がありません。
どーなっつ前は、楽譜を開くたびに曲のテーマの深淵さに圧倒されていました。
果たして、自分がこのテーマに立ち向かえるのだろうか?と。

山本先生、縄先生の選曲とて、
練習時間を考えるとどう考えてもあり得ないレベルの超難曲です。
しかしあえて、少ない練習時間の中でその選曲をしていったのは
合唱音楽を作る限界への挑戦でもあります。

講師3人、持てる力をふり絞って本気で立ち向かいました。
150人超の若者たちも、それに怯むことなく向き合ってきました。
限界への挑戦というのは、非常に苦しい時間が続くという事でもある。
しかし、挑戦したからこそ見えてくる特別な風景があるのだと、改めて思ったのでした。

今年も良い時間を過ごさせていただきました。
実行委員の皆さん、ありがとうございました。
特に、実行委員長の松田さんに感謝申し上げます。

コーラス・どーなっつ4all が開催されます!


中四国の大学合唱団(+若い団体)が一か所に集い
2泊3日のリハーサルキャンプののちに本番を行う企画、
「コーラス・どーなっつ4all」が今年も行われます。

概要は以下の通り。

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コーラス・どーなっつ4all
 ~合唱を愛する中四国の若者たちによるジョイントコンサート~
2017年10月9日(月・祝)
 開場13:40 開演14:00
 入場 無料
広島市西区民文化センターホール(広島市西区横川新町6−1 JR横川駅南口より200m)

<参加団体>
香川大学合唱団(香川)
島根大学混声合唱団(島根)
就実大・就実短期大学グリークラブ(岡山)
徳島大学リーダークライス(徳島)
東広島ユースシンガーズひかり(広島)
広島大学合唱団(広島)
広島大学東雲混声合唱団パストラール(広島)
安田女子大学合唱研究会VividNova(広島)
山口大学混声合唱団(山口)
Chorsal《コールサル》(愛媛)
Dios Anthos Choir(高知)
合唱団そうなそ(山口)
合唱団ぽっきり(広島)

<プログラム>
1.各大学合唱団の単独演奏ステージ
2.指揮法講座受講の指揮者3人のステージ
3.合同演奏
 だれも知らない牛の話 (童話 白井明大 作曲 鶴見幸代)
  指揮 縄裕次郎  ピアノ 鈴木めぐみ

 混声合唱組曲「水のいのち」 より 「5.海よ」 (作詩 高野喜久雄 作曲 高田三郎)
  指揮 大村善博  ピアノ 鈴木めぐみ

 Agnus Dei (作曲 Samuel Barber)
  指揮 山本啓之

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4回目となるどーなっつの今年は、過去最大の150名超の若者たちが集う予定です!
そして合同演奏として今年も講師3人で3曲、演奏します。

「だれも知らない牛の話」という不思議な題名の曲を
広島合唱界の未来を担う縄裕次郎が指揮。

「水のいのち」より「海よ」という、日本の合唱史上最高の名曲中の名曲を
わたくしが指揮。がんばります。

そして、サミュエル・バーバーの代名詞とも言える名曲「Agnus Dei」
現在日本の合唱界でもっとも注目されている山本啓之が指揮します。

講師3人と大学合唱団を中心とした若者たちとのガチンコ勝負が間もなく始まります。
そして若者たちが作り出す、巨大な化学変化を期待しています!
どのような演奏会となるのか、こうご期待!!

コールクライネスが全国コンクールへ。


東京都合唱コンクールに参加してきました。
個人的にいろいろと反省点の多い本番だったのですが。
今回はそういう内容ではなく。

コールクライネスが、大学・ユース部門の代表団体になった!というお話です。
3年ぶりの全国コンクールへの出場となります。

レギュレーションが変わって大学ユース部門になった時から
出場団体枠が少なくなったのですが(東京は確か代表1団体)
クライネス以外にも早稲田コールフリューゲルや首都大学東京など
実力を十分に持つ団体が登場してきたことで
無類の強さを誇っていたクライネスにも苦難の時代が。

わたしが大学の頃に常連だった団体で全国の舞台に出てくるのは、
もう本当に数少なくなっています。

京都産業大学グリークラブ、大谷短期大学輪声会、同志社大学こまくさ、などなど。

この記事は、祝!古豪復活という意味と、もう1つ。。

審査発表を、わたしは2階席で聴いていたのですが
2階席の一番後ろに大量に座っていたのが、クライネスの面々でした。
支部代表団体を発表した時の、後ろから飛んできた爆発的な大歓声。

振り返ると。

泣きながら抱き合って喜ぶクライネスメンバーたち。
肩を叩いてお互いの喜びを確かめ合うメンバーたち。

心からの喜びを表現する彼らの姿はジーン…とするものがありました。
やはり、全国コンクールへ出場するということは、とても名誉なことなのですね。
3年ぶりの歓喜の涙を見ながら、わたしは会場を後にしたのでした。

コールクライネスの皆さま、おめでとうございます!
全国コンクールの舞台で、ぜひ素晴らしい演奏を聴かせてください。
楽しみにしています!

「どちりなきりしたん」の鈴


千原英喜作曲、「どちりなきりしたん」の4曲目には
鈴を使用する指定があります。
トライアングルが使われることが多いのでしょうかね?
どうなんだろ??

ずいぶん昔の事になりますが
2004年、四国合唱コンクールで印象深い出来事があり
コンクールにエントリーするからには、本気で取り組まなければならない、
と、わたしは強く思ったのでした。
徐々に、焦らずに進歩して…と思っていたのですが
コンクールに向けて本気で取り組んだ人だけが涙を流すのだ、と知ったからです。

その時のわたしは泣けなかった。


2005年、Chorsal《コールサル》で、どちりなきりしたんⅣ・Ⅴを
コンクール自由曲として取り上げました。
この時、トライアングルを使おうか?とも思ったのですが
何と言っても「本気」ですから(笑)
じゃあ!本物を使わなければ!と思い、
東京へ行き、キリスト教関連の品物を売っている店を何軒かはしごして
四谷の上智大学前にあるお店で、鈴を購入したのでした。
たしか4000円ぐらい?

その年のコンクールの結果は、本気で取り組んだ成果は出たのですが
四国代表となることは叶わず、でした。

わたしは言葉にならず、ただただ涙していました。


どちりなきりしたんⅣの鈴を見ると、わたしはいつもこの時の
本気で取り組んだ時のことを思い出します。
結果として、合唱団内でいろいろと軋轢を生んでしまったのですが(苦笑)
それも含めて、その時の事と「鈴」は今ではとても大切な思い出です。
その時があるから、今がある。

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先日、わたしの友人の福岡のS水さんという方から(笑)
「ぜんぱくさんは良い音の鈴をお持ちらしいですが、貸していただけませんか?」
というお伺いをいただき、うれしい気持ちでお貸ししました。
出身高校が、九州コンクールで「どちりなきりしたんⅣ」を歌われるとのこと。

確か今日が本番だったはず。
つまり現在、わたしの鈴は持ち主から遠く離れて沖縄にいます。
うらやましい(笑)。


きっと本気の高校生たちが、本気の歌をホールに響かせたはず。
そしてあの鈴は、沖縄の地で上手く鳴ってくれただろうか?


そんなことを考えている、尾道の夜です。

「石像の歌」(作曲 森田花央里)について


9月3日(日)、
高知県高知市で行われた四国合唱コンクールが終わりました。

Chorsal《コールサル》は、課題曲G3「子どもは…」(三善晃)
そして自由曲に「石像の歌」(森田花央里)を演奏させていただきました。
一般混声部門に出場、結果は銀賞で全国コンクール行きは叶わず。
四国支部代表になったのは、I.C.Choraleさんです。
ぜひとも東京で良い演奏を!

「石像の歌」は、3年前の合唱コンクール課題曲公募作品の作曲家である
森田花央里さんの作品で、1年半ほど前に東京のCANTUS ANIMAEが初演しました。
現在未出版の作品です。

ドイツの作家であるリルケの詩を、
森田さんが自分で翻訳して歌詞で作曲された、美しくもせつない作品です。

生きとし生けるもの誰もが、絶対の孤独の中に生きています。
その孤独なもの同士の中で、
一瞬でも魂が触れ合うような瞬間があったとしたら・・・。

「石像」は、ついに命を得て石から甦ったのだけど
その命が、自分を愛してくれた人の死を引き換えにしたものだとしたら。
そして、その愛してくれた人の心の中に、自分が生きていたのだとしたら。

わたしは泣くだろう。
わたしが命を得たところでなんになるだろう。
わたしを一番愛してくれた人を、海の中から呼び戻すことは出来ない。

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「石像の歌」は、とにかく美しい音楽なのですが
その美しさは孤高の美しさでもあります。
周囲を拒絶し、孤独でいることを受け入れているからこその美しさ。

しかし音楽の中にほんの少しだけ、石像が石から解き放たれて
命を得たと思われるモチーフがあり、そして哀しみと共に
また石像へ戻っていく姿が音楽となっています。

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Chorsal《コールサル》で演奏するにあたり
様々な試行錯誤の末、初演の演奏とはかなり違った感じとなっています。
しかしそれは「石像の歌」が、これからも命を得るためには良かった気がします。

全員でこの曲を見つめ続けることが出来た、素敵な時間でした。
そして、この曲に真正面からじっくり取り組めたこと、忘れません。

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ということで、合唱コンクールでの「石像の歌」は終わったのですが。

Chorsal《コールサル》では、2018年2月18日(日)に行われる7th.コンサートで
「石像の歌」を再演しよう!!という話が上がっています。

まだ本決まりではありませんが、たぶんそうなるんじゃないかなー?

決まったら、改めてご報告させていただきます。


ご冥福をお祈りいたします


わたしの東京時代の古巣、大久保混声合唱団メンバーで
長くベースで歌われていた、和田孝さんが亡くなられたとFacebookで知りました。
ご冥福をお祈りいたします。

和田さんが大久保混声に入ってきた時に、わたしは団長だったので
その時もいろいろな事がありましたが(笑)、入ってからもいろいろな事がありました(苦笑)。
個性的ではありますが、裏表のない気持ちの良いおじさんです。

わたしが大久保混声を離れてから、お会いするのは年に1回、
東京都合唱コンクールでの再会のみとなりました。
そういう関係が11年ほど続いた、ということになるのでしょうか。

ここ何年も、わたしは和田さんにお会いするのが楽しみで楽しみで
いろいろな事を共に乗り越えてきた古い仲間、という感じでした。
やはり苦楽を共にした仲間、というのは特別な感覚があります。
最近、以前のような覇気(笑)が無くなったなぁ、お歳をめされたからなぁ・・・
と思っていたのですが。

昨年の9月、東京都合唱コンクールでお会いしたのが最後となりました。

ただただ、さびしいです。

共に過ごした時間は、わたしの中で宝物です。
和田さん、ありがとうこざいました。