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全国コンクールの感想2006(その16・ラスト!)

今日でめでたく脱稿します!!
長かった。。。


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13 大久保混声合唱団(混声75)
(G4/山本純ノ介 混声合唱とピアノのための「万象」より「蕃熟の大地」)


手前ミソで大変申し訳無いですが、
「やっぱり上手いもんだなぁ~」と思って演奏を聴きました。
演奏自体にこれほどの風格を持っている合唱団は、そうそうあるもんじゃない。
演奏について気になるところも無く、課題曲・自由曲ともとても良い演奏だったと思います。
大久保混声が持つ「言葉さばき」は、やはり素晴らしいですね。
日本語の語感を大切にする歌唱を、わたし自身もっと見習いたいと思います。


その上で何か書くとすれば。。。


数多くの団体を今回聴く事が出来て、その名演の数々との比較で考えていくと
今回のステージが大久保混声としての「ポテンシャル」を全部出しきった演奏だったとは
ちょっと考えにくい、と思うのです。
この演奏は実に素晴らしいけど、合唱団はもっといろんな事が出来るだろう?と。

じゃあ「コンクールというのは演奏を評価するものなのじゃないのか?」
という意見も出てくると思いますが、うーん、それは何とも…。(-_-;;
「合唱選曲コンクール」「合唱団ポテンシャルコンクール」(何だそれ?-_-;;)でもないのだから
こういう書き方はとてもヘンだと思うのですけど。

しかし、渾身の演奏の数々を延々聴き続けると、今回の大久保混声の演奏からは
「まだまだ合唱団の余力がある」という事を、合唱団の持つ横綱のサウンド感から感じる。

「んな事言ってもこれが今の大久保混声の100%なのだ!」
「こっちにもいろいろ事情はあるんだよ!」という事もよく知っているので
それに、書く事自体もわたしの立場も非常に微妙なので(苦笑)
余り長々と書きにくいのですが。。。(-_-;;


コンクールでの演奏はザックリ分けて2種類。
「今の自分達の力を発揮する演奏」と「今の自分達に無い可能性を創造していく演奏」
という事でしょうか。大久保混声のスタイルは、本来「後者」であろう…と感じる。

こう書くとオオゲサなのですが(しかしいち聴衆として演奏を聴いた偽らざる感想です)
大久保は、合唱音楽表現の最先端を進んでいて欲しいと願っています。



…余談ですが、わたしも今年の四国コンクールである審査員の先生に講評で
「この曲は素材を生かしていないと思う(演奏のせいではない)」と書かれて
結果、部門最下位を点けられていて苦笑したのですが(-o-;;
たぶん、こっちの場合は演奏がヘボヘボだったのでしょう(汗)。




14 女声コーラス トリル(女声33)
(F2/鈴木輝昭 無伴奏女声合唱のための「恋歌秘抄」より「筑波嶺のみねより落つるみなの川」)


全国コンクールは2度目の出場ですが、わたしは初めて聴く合唱団でした。
大人の声を持つ合唱団だと感じました。大人の声にはやはり深みがある。
若い女声合唱団のサウンドが美しい場合は、どちらかというと単色に聴えがちですが
この合唱団には、感情表現を豊かにする事の出来るだけの懐の深さを感じます。

課題曲、そういう「懐の深さ」がある歌唱なので、爽やかに軽快に…とはいかないのだけども
逆にそれが「歌」である事を実感させる演奏だったと思います。
わたしはこういう演奏が好きです。「単色で美しくて機能的過ぎる」と、歌を聴いている気がしなくなる。
どっちかというと「技」を聴いている気がしてくるのです。。
もちろん、そういう合唱も聴いていてとても気持ちが良いのですが。
気になった部分は、主旋とオブリガード?みたいになる部分とのバランスが取りきれなかった事。
全体的にソプラノが主導している演奏だったと思いますが、ここのバランスが取れれば
もう1歩踏み込んだ表現が出来たかもしれません。

自由曲、演奏とは全く関係ありませんが「プログラムの誤植」がなかなか微笑ましい。
実に人間っぽいミスでしたよね。(^-^;;

懐が深いサウンド感を持っている合唱団が、技巧的にも内容的にも深い作品を演奏する。
これはもう、とても良い演奏だったと思いました。
フレーズに情感がドンドン乗ってくるので、音楽がうねる。いいですねぇ~!
基本的にビブラートがある声ですが、もしこういう時にビブラートが無い声が使えたら
また面白いのかなぁ~?と思ったりします。
もう1つ、非常に力演だったと思うのですが、全部全力投球っぽい演奏だった気がしました。
これも、緩急が付けられたらまた聴き手には違って聞えたかもしれない。
非常に難解な曲ゆえ、聴き手に緊張を自然と強いる事は避けられないのですが
どこかで落ち着ける部分があれば、とも思いました。

まぁそんな事よりも、情感が深く刻まれた音楽ってのは聴いていて安心しますね。
音が音としてだけでなく、メッセージになっている事がとても心地よかった。



15 合唱団ある(混声68)
(G3/久留智之 混声合唱のための「ハミングバード」より「アレルヤ」)


いよいよ最後の出場団体、さすがにぶっ続けで聴くととても疲れますね~。
15団体演奏するならば休憩が2回ぐらい欲しい感じですが、スケジュールが大変なのでしょうね。
こういう体験は大学時代以来ですから、ちょっとヘロヘロ気味でした。
が、合唱団あるの演奏はしっかり聴かないと!!

課題曲、さすがに厚みのあるサウンド感、堂々たる演奏です。
音楽のフレーズの取り方が緩やかで、同時に確信を持って歌われているので
メッセージ性の強い演奏だと感じました。やはりこの曲は、祈りの要素も多いのですね。
そんな事を演奏から感じる事が出来ました。
気になった部分は、少々サウンド感にざらつきを感じたのと、
フレーズが流れて縦のハーモニーが揃い切らなかった部分を感じた事でしょうか。
もう少しサウンドが引き締まってもよいと思うのです。
それともう1つ、助詞の「が」の発音は気になりませんでしたが
1回目の「引き金」の「が」の発音は鼻濁音にし切れなかった気がします。
わたしも広島県人だから判るのデスが「が」は「GA」になっちゃう。
というか、西日本人はなっちゃう。東京に出た時に散々注意されました。
今も直っているのかどうかアヤシイものですが。。。(-_-)

自由曲、これはもう「合唱表現の百花繚乱」の世界!!
「ハミングバード」の声?のところでは、サウンドの面白さから「クスリ」と笑う声も聞かれたりして。
途中、ホーミーもあったのかなぁ?実に楽しめる演奏だったと思います。
今年の合唱コンクールを象徴するような、とても楽しい音楽!!
少し騒然としてしまった部分もあって、メッセージが少しぼやけた感もありますが
まぁそんな事はいいじゃないですか!(^o^)<楽しかった!!!
「難しい音楽を難しい気持ちになって難しく聴く」というスタイルではない、
音をとにかく楽しむ事が出来る音楽は、やはり気持ちが良いモノです。

しかし、すごい合唱曲があるものですねぇ。もう「表現方法のてんこ盛」って感じですね。


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という事で、熊本で聴いたすべての団体の感想を書き終わりました。。。
乱文・雑文、失礼しました。
マジで疲れたァ~。。。


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