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第70回九州合唱コンクールの感想(その11)


必ず近日中にコンプリートさせます!
という事で続きです。前の記事、まだ「い~すたん」はステージ入場しただけ。
一声も出していません(笑)。

8.合唱団「い~すたん」(混声・20)
(G1 / 千原英喜 「おらしょ」 より Ⅱ〈第2楽章〉)


課題曲、パレストリーナのSuper flumina Babylonis。
ベースの冒頭は少しだけ乱れるも、軽やかなテンポ感と軽くしなるようなフレーズ感。。

その後に登場するアルトが、ベースのフレーズと静かに絡んでいく。
あくまでも豊かに、そしてしなやかに。。

ソプラノがテーマを歌い曲は3声に。
ここまでの3声のバランスとフレーズの絡み方、そしてテンポ感、躍動感が、
これから起こるであろう哀しみのドラマを強く予感させる…!

ここまでの短い10小節ぐらいの間に
「い~すたん」は、何と多くのドラマを作り出したのだろう!
もうここまでの時点で、すでにこの演奏の素晴らしさに打ちのめされていました。。

あとは、大河のようにゆるやかに流れるハーモニーの哀しみを
わたしはひたすら感じ続けました。
彼らの演奏のすてきなところは、ちゃんと聴き手の耳を惹きつけるポイントを押さえている事。
そのままパーッと歌っちゃいそうな場所でも、
彼らはしっかりとフレーズに磨きをかけていて、
一つとして同じ雰囲気を作っていなかった。
illic sedimusの部分など、同じ言葉の繰り返しは接待に飽きさせない!
これは驚異的なことだと思います。

そして「い~すたん」は、4声どれも美しいのです。
アルトの豊かさ、テノールの知的さ、それを支えるベースの広やかさ、
そして美しく天の声を奏でるソプラノ、と役者が揃っていて
とくに内声の充実度が演奏の説得力を生みだしている。

1つのフレーズの向こう側からスッと浮かび上がってくるポリフォニーのあや、
これを見事にやってのけていた。
去年の福岡アクロスは、本当に豊かな響きのホールだったのですが
これを見事に掌中に収めていた、という印象でした。
実に美しかった。
ストレッタの音楽的な処理も実に自然な流れの中で行われ、
4声が絡み合いながら、しかし全体が1つのうねりとなっていく。

しかも彼らは、これを指揮者無しでやりとげてしまった・・・!!

個人的には、この演奏は「衝撃」ですらありました。
わたしはいつもこういう演奏がしたい、と思っていたのです。
それを目の前で聴いてしまった。。。


パレストリーナの音の消えた余韻の中で、
わたしはどうしようもない憧れと愛おしさで胸がいっぱいでした。
あの静かな躍動感は素晴らしい・・・!


・・・しかし、まだ課題曲が終わっただけです。
自由曲は千原英喜の「おらしょ」。
本当に指揮者無しで演奏するのかな?
というか、演奏できるのかな・・・???


(つづく)

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