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「コンクール出場団体あれやこれや2014」(その22・ラスト!創価学会しなの合唱団)


同声部門最後の団体、
そしてわたしが担当する「あれやこれや」最後の団体!


10.創価学会しなの合唱団(男声74)
(M3 / 信長貴富 「五つのモノローグ」 より 「女に / 頼み」)


東京都合唱コンクールを聴くと、
お江戸コラリアーずと、しなの合唱団はいつも聴き比べてしまいます。
宿命のライバル、という訳でもないでしょうが(笑)
どちらも超実力団体なので、観客としては聴いていて本当に楽しい。
比較的、しなの合唱団の方が日本のグリークラブ的な雰囲気を持っています。
しかし決してコテコテな感じではなく、
骨太でありながら深い表現力を持つ重量級の団体です。

しなの合唱団の事を書く時、毎回書いているような気がしますが
どうしてもわたしは、信長貴富作曲「飛ぶ者への打電」の演奏が忘れられない。
この超名演が、東京都コンクール止まりだった・・・!という事が本当に残念で
しなの合唱団のOBの方とお話すると、毎回その話になっちゃう。
BLOGにもその興奮を記事として残していますが
思い出すだけでも戦慄が走るような演奏でした。
その時の記事はコチラです。

あの演奏は、本当に全国コンクールで聴きたかったなぁ。。。

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さて今回も、しなの合唱団は信長作品を選んでいます。
東京都大会の演奏は聴いていないので、作品についての論評が出来ない。
合唱連盟ツイッターによると
「夢や願望、それに届かない自分自身への葛藤が表現されています。
 葛藤の先にきっと輝く未来があることを信じて」
という事。この詩は谷川俊太郎さんなので
誰も気が付かないような、物事の側面を切り取っていく目線、
を感じる詩なのでしょうか。。

課題曲はM3、湯山昭作品。
湯山先生の作品は、近年演奏される事が少なくなってしまいましたが
美しいな旋律線を持ち、濃厚で味わい深い作品が多い。
そして湯山先生の作品は、音楽全体から根源的なエネルギーを感じます。

余談ですが、
わたしは大学時代、「息づく日々」を1年かけて歌ったのですが
あの曲の持っている味わいを感じ尽くしたとはとても思えない。
今だったらもっと・・・と感じてしまう。

ダイナミックなリズムで「コタンの歌」も有名ですが、
本当に「ダイナミック」な曲なのか・・・?
そして、名曲「ゆうやけの歌」も。
骨太で難解な詩を持つ壮大な作品ですが、
新たな演奏解釈が生まれる余地は大いにあるはず。


男声合唱3連続のトリ、そして同声部門のトリを飾るしなの合唱団。
持てる力を十分に発揮した、表現力豊かな演奏となりますように!!


(おしまい)

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