TOPMusic ≫ 全国コンクールの感想2010(その23)

全国コンクールの感想2010(その23)


客席に戻って来た時にはラスト3団体。
いよいよこの感想シリーズも大詰めか?
(いや、まだ判らん・・・涙)


14 創価学会しなの合唱団(男声75)
(M4 / 三善晃 「王孫不帰」より「I」)


東京都一般Bグループに君臨する団体です。
そういえば、東京都合唱コンクールでは常におえコラの上の順位だった気がします。
いや、「常に」ではないかもしれないけど・・・。
つまり、この2団体が実力伯仲なわけで、他の団体からすると・・・
いやー、シード獲ってね(願)。

課題曲。
「花に寄せて」より「ばら・きく・なずな」、個人的にも懐かしの曲です。
7曲もある組曲のラストに、母への想いが温かく歌われます。


そして、またしても前田先生のピアノ♪
そして客席に流れ出てきたのは、
前奏の柔らかく包み込むような凛としたピアノの音色。
素敵です。

そして、しなの合唱団はこの歌を、
純朴な歌としてとらえているように聴こえました。
どこかしら朴訥とした感じ、と書けばいいでしょうか。。。

ピアノ前奏から受け継ぐのであれば、もう少し柔らかいトーンの方が
良いのではないか?とも思いましたが、これも表現の1つ。
そういえばずいぶんボリュームも大きかった気もしますが(汗)
そこも含めて「朴訥」と感じたのかもしれない。

掘り進めて考えて行くと難しいものです。
表現として研ぎ澄ましていけば、もっとフレージングを生かして
言葉は違うかもしれませんが「華麗に」歌う事もアリでしょう。
でも全体的にそうではなかった。

そこにあったのは、気持ちだったかもしれない。
この曲を正面からとらえて、正面から歌った演奏。
取りつくろったところの一切ない歌。
身じろぎもせず見つめられているような向き合い方の歌。


それは、70人超の男たちの、それぞれの母に捧げる歌。


自由曲。


一転して、「不帰」なるものへの歌に。


無の空間、そして静寂。


鳴り響く鈴の音。


少しずつ形があらわになっていく音楽、


しかしそれは異形の姿を持っている。


力強い咆哮、乱れ入るリズム、


それらが混然一体となって荒れ狂い


最後にまた、静寂の時間のみが残る。。。



これはまさに、しなの合唱団が得意とする力強くダイナミックな音楽。
これだけの音圧を作りだして演奏できる団体もそうそう無いわけで
その団体が「静寂」を作りだしたら、
どれだけ音量ダイナミックスがあるんだ?と思ってしまう。


コンクール最後ごろに来て、またしても圧倒されてしまった。。。
(今回は前から6,7列目ぐらいだったから、いつも以上に・・・汗)


----


これだけの難曲を毎年歌いこなして
常に一定のレベルを維持しているのは本当に大変だと思います。
話を聞けば、特に音楽的素養を持った人を集めている訳でもない・・・という事なので
「熱意」がこの音楽を作り上げているのでしょうね。納得です。


(つづく)


スポンサーサイト

Comment













非公開コメントにする
Trackback

Trackback URL