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全国コンクールの感想2010(その21)


最後の1人が退場するまで鳴りやまない「おえコラ」に対する拍手。
そして会場に残る音楽の余韻。。
実に心地よく、温かい気持ちにさせられました。

しかし、ここは全国コンクールの会場。
そうこうしているうちに、次の団体が入ってくる。
全国コンクール初出場のHIKARI BRILLANTEを率いて、「超熱い先生」が登場。
この「おえコラ」が置いて行った強烈な空気の中で、いったいどんな演奏を聴かせるのか?

それはきっと、あの時会場にいた多くの人が感じたんじゃないか?と思います。


10 HIKARI BRILLANTE(女声76)
(F4 / 瑞慶覧尚子 「約束」)


70人超の若いお嬢さんたちと一緒に、超熱い先生登場。満面の笑み。
しかしこのおえコラの残した空気、どのように自分たちの世界に変えていくのか…?


課題曲。

第一声で、のびやかで弾むような歌声が会場にパンッと響き渡る。


神さまがお許しくださる月

あのひとを愛してもよいと



放たれたサウンド感と

日本語のディクションと

言葉の持つ彼女たちの表情と…

そのどれもが清楚で可憐で美しくて…。

「あの人を」と見据えているような声でまっすぐ歌い、

すっと弱音にして「愛しても」と歌われて

「よいと・・・」と晴れやかに歌われると…。


おっさんがこんな事を書くと変ですが
期せずして、胸がキュンとしてしまいました。
そして思わず、ホロッと泣けてきて…。


言葉の持つ喜びの気持ちの広がりと、

随所に出てくる楽譜にはない弱音に心が惹きつけられる。

彼女たちは、何て可憐な歌を歌うんだろう・・・。



自由曲。

可憐な音楽から一転して、大人びた音楽へ。

背筋をピンと伸ばしたたたずまいの、凛としたサウンド。

「美しいものは…」という出だしの、なめらかな弱音の世界。

そこから徐々にダイナミックなピアノ伴奏へ繋げる音楽の聴かせ方のうまさ。

部分的に言葉が聴きとりにくい部分があって、それは少し残念だったのだけど

一本の線が通った演奏が、この曲の持つ意思の強さを表現していたように感じました。

ただ、そこから一歩踏み込んで考えると

音楽の後半部分の方で、聴き手に対する訴求力が少し落ちてきていたようにも感じました。

おそらく、表現する言葉の音色の変化が少なくなっていったからなのだと思ったのですが

それを補っていたのは、この合唱団の持つ声の自然な美しさと

エネルギーだったような気がしています。


うーん、しかし続けざまに良い演奏を聴いた!!!



(つづく)


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