早くも来年の課題曲が発表されたそうで。
うーん、早いなぁ。
まだまだ西宮の余韻に浸りたい方(自分自身も)は
どこまで書けるか判りませんが、いち聴衆の感想としてぜひお楽しみください。
座った席ですが、1日目は1階席ど真ん中の前から9列目でした。
かなり近いぞぉ?と思いましたが、案外そんな事もなく
とても気持ち良く演奏を聴く事が出来ました。
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大学部門1 東京工業大学混声合唱団コール・クライネス(混声165)
(G2 / Sven-David Sandstrom “Komm,Jesu,komm”)「朝1番の出演団体はいろんな意味で難しい」なんて、誰が書いたんだ?!(笑)
クライネスの演奏を聴く限り、
「杞憂」とはこういう事なのだろう…と思わずにはいられない。
朝1発目から素晴らしい演奏でした。
あとに続く団体の前に、たっかーーいハードルを作っちゃった。
これを超えられない団体続出!
課題曲。
大人数を最大の武器として、絶対に無理しない。
指揮者さんはさすがによく判っている。大振りせず、緩やかにゆったりと。。。
フレーズを動かしたくなる部分とかも、あくまで自然体に。
なかなか出来る事ではありません。さすが、クライネスの学指揮さんです。
160人近くのピアノ・メゾピアノというのは、さすがに音の厚みがあります。
全体的に、音色の変化はさすがに付けにくいのだと思いますが
音の入り・消え具合で上手く表現していたと感じます。
最後のテノールの、テーマが戻ってきたところは少々乱暴になりました。
特に「O」の発音って難しいですよね。
それにしても、いきなり朝一発目に堂々たる弱音の世界を構築しました。
これは本当に驚いた。。。
自由曲。2重コーラスの体形となりました。
そして始まった音楽は、美しいクラスターの世界。
緩やかな波のようにかぶさってくる“Komm”の言葉。。
そこから一気に巨大な構築物のように盛り上がると
“Jesus”の言葉が静かに滑り降りてくる。。
あぁこれは美しい。。
あくまで自然で大胆なアッチェレランド、
相手コーラスの影からすっと表へ現れたり
力強く言葉をたたきつけてから、音の粒となって消えていく。。
全体が意志を持った音楽となり、ステージから溢れだす。
どうやったら、こういう曲を学指揮時代に勉強できるのか?
普通(ってなんだ?)の学指揮システムとは違う、と前に書きましたが
一般的な大学合唱団とは質が違いすぎるような気がします。
どうやって勉強をしているのか、非常に興味があります。
本当に素晴らしいです。
…何だか朝一番から、サンドストレームの音の波に洗われて
茫然とした感じになりました。
これがアサイチじゃなくて、お昼頃の出演順だったら
さらに素晴らしい演奏だったかもしれないんでしょ?
ただただ、驚くばかりでした。。
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という事で、感想シリーズのスタートです。
どこまで書けるかなぁ。。。
(つづく)
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