TOPMusic ≫ 史上かつてなく名残り惜しい演奏会(その32)

史上かつてなく名残り惜しい演奏会(その32)


また止まってしまった…。いろいろありまして。
続きます。


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超熱い先生の指揮が始まりました。


最初のソプラノのBのサウンドに続き、重厚なEsmollの音が響き渡る。


しかしその音はしなるように、まるで生き物のように動く…。


音楽が、静かに、しかし熱く咆哮する。


実際には演奏を歌っていた立場なのでどんな演奏だったか?は書けません。
しかし歌い手の立場で書けば、
いつもの演奏する時の感覚とは大きく違った気がします。

演奏に没入している時は、
音楽と自分がシンプルに対峙していると思うのだけど
このAgnus Deiはそうではなくて。


自分自身、音楽、300人の仲間たち、超熱い先生…その人たちの想い。


そのすべての、いろいろな人たちの想いが重なり合い、
その想いの1つ1つを激しく化学反応させながら
全力で歌っていたような気がします。
自分の全力で歌い、想いを重ねる事が、
この瞬間の音楽の在り様として正しいと確信して。


この、コーラスガーデンという史上かつてない大イベントの、最後を飾るにふさわしい歌を
誰もが歌おうとしていたのだと思います。
わたしは何かしらの「使命」のようなものを感じていた気がする。
ここで何の未練もなく歌い遂げる事こそが、
コーラスガーデンに参加した意義である、といわんばかりに。


だから


あれほど想いを熱く交錯させながら、演奏した事は無いかもしれない。


誰もがこの音楽の真髄に迫ろうとして
その想いが噴き出して、大きな河となり巨大なうねりを作り出した。。。


そんな演奏だった気がします。


そして、演奏が終わった時の、あの空気感。


単にすごい演奏のあとに起こった「静寂」という言葉だけでは書ききれない、


さまざまな想いが沈黙となって溢れだしていた…。


わたしにはそんな気がしています。


あの感情は何だったのだろう?
言葉では書ききれない、あの時の熱い想い。。。


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ずいぶんと忘れている事が多い、と思います。
もっとリアルに感情を書けたような気がする。


しかし、忘れていない事は「自分にとって大切な事」だとも言えます。


本文に書いた通り、あの瞬間はもっといろんな想いが交錯していたと思うのだけど
時間が経つとそれらが整理され、一番想いがつのる部分だけが残っていく。
すぐ感想を書いた文章ももちろん大切ですが
時間がたって書いた文章には、時間による劣化を乗り越えたモノがある。


自分で思い返しながら、そうだったなぁ…としみじみしています。


(つづく)


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