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豊中混声合唱団 第52回定期演奏会(その5・ラスト!)


まずは言い訳から(涙)。。

前回の記事を書き終わった後から、書かなきゃならぬ記事や
本番直前の状況(強化練習や譜読みや・・・)が重なり
突然書けなく・・・というか、頭をblogに振り分ける事が出来なくなってしまいました。

・・・とにかく、豊中混声合唱団の皆様には
深く深く深くおわび申し上げます。m(_ _)m

1ヶ月以上も前の演奏会の感想を、記憶だけを頼りにちゃんと書けるのだろうか?
とも思いますが、あれは強烈な演奏会でした。そしてトヨコンの凄みを見た・聴いた、というか。

とにかく続き、ラストです

----

ステージ上には指揮者の西岡先生、そして
ピアニスト(作曲家)の伊藤先生だけがいらっしゃいます。
合唱団はまだ入場していません。

ピアノのところには、吊り下げたシンバル?何と書けばいいのでしょう?
それをマレットで小さく叩くところから演奏は始まりました。

静かに鳴り響く音がホールに広がる。。
妙に音が、寂しく聴こえたのは気のせいだろうか?

すると、客席後方から女声が、1つの音系を歌いながら入場してきた・・・。
(少し追分節考チックではありました)
客席の空間に、寂寥感が満ちる。
と、男声がステージ両側から入場してくる。。。


伊藤先生の作られた音群はやさしく、そして厳しい。
(伴奏されている伊藤先生のピアノの、何と雄弁な事か!!)
音が客席を温かく包みこんだり、突き刺すような言葉の羅列、
音楽の劇的な変化。
それがあの時、和合先生の身に起きたこと、見つめたこと、感じたこと。。。

「しーっ、余震だ。何億もの馬が怒りながら、地の下を掛け抜けていく。」

実に印象的でした。
詩だけ読むと意味が判るような・・・でしたが、和合先生がおっしゃるには
自身の巨大な揺れにより、あらゆるものがうねったそうです。
まるで馬の背が波打ちながら駆け抜けていくように・・・(とおっしゃったかな?)

感じたのは、恐怖。

そして悲しみ。

怒り。

大合唱団の声群によりそれが巨大なシュプレヒコールのように
強烈な感情となって客席に吐き出されていく。

「明けない夜は無い」を聴きながら祈るような気持ちとなり、

終曲の「エピローグ 大切なあなたへ」で、涙が止まる事はありませんでした。
何と温かくも強い気持ちを持った音たちなのだろう。
心が非常に揺さぶられました。
弱音の祈りの世界。これはコラールだ。。。

そして伊藤先生がマレットで叩くシンバル?の音により
合唱団員が静かに退場していく。
ステージ上には、指揮の西岡先生と伊藤先生だけが残り、
巨大な合唱カンタータは、聴き手の胸の中で終わったのです。


嵐のような拍手。。。


非常に感動しました。
これだけの巨大な音楽を
(何分ぐらいの時間だったのでしょう?30分ぐらい?いやもっと短い?
 情報量が非常に多かったのですが、あっという間だったような気もするし)
作り上げた伊藤先生、音楽を練り上げた指揮の西岡先生、歌い切った豊中混声。
何と意義深い活動をしているのだろう!と、感嘆せずにはいられない。

コンクールの名演でしか知らなかったわたしですが
豊中混声合唱団の真価はコンサートでしか判らない!
これほどの強いメッセージを社会に発信する事が出来る合唱団が
日本の他のどこにあるだろう?と言ってもいいんじゃないのか?

52回をも数えるコンサートの歴史を持つ老舗合唱団は
巨大な理念と意思とを持ち合わせていた!


演奏後、西岡先生がおっしゃるには
この曲はこれからも歌い続けていきます、との事。
たくさんの人に、この曲を聴いていただけたらそれは素晴らしいと思う。
言葉でしか伝えられない事もあるが
言葉が旋律を得ることで、より多くの人の胸に素直に入っていく事が出来る。
ぜひまた、この曲の演奏が聴きたいと願います。

聴く事で、あの時起こったこと、福島で起こっている事を
決して忘れないと思うから。
この時の感覚を、音が思い出させてくれると思うから。


アンコール、伊藤先生作曲の「貝殻のうた」。

優しいメロディに、涙腺が決壊。
あぁ、なんてすてきなコンサートなのだろう。
どうしてここまで心が洗われるんのだろう。。。


演奏後、席を立ち去るのがおしい。
久しぶりにそんな気持ちにさせてくれたコンサートでした。

----

・・・もっと早く書けば、さらに具体的な事柄を書けたのでしょうけど
時間が経過する事で良いことが1つだけあって
それは、その音楽から得た情感が、強く残り続けるという事。

演奏の中であった細かいことを覚えているのも大切ですが、
それは枝葉の事でもある。
あの時、演奏から受けた印象が、今は熟成されて心の中に広がっている。
乱文で申し訳ないです、でも文字にしてみて改めて、
本当に良い演奏会を聴きに行く事が出来たのだと感じました。


須賀先生、西岡先生、豊中混声合唱団の皆様
素晴らしい演奏会を本当にありがとうございました。


(おしまい)

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