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全国コンクール2011あーだったこーだった(その8・関西学院グリークラブ)


またしてもずいぶんと時間が空いて・・・(謝)。
いろいろ考えていたら、早めに書きあげなければならない事に気が付きました。
気付くのが遅いなぁ。。。

それと「blog往復書簡」の相手、椋木さんのblog「合唱の木」が更新されています。
「合唱の木」コチラです。
入院された、とのメールをいただき心配していました。
ぜひ、椋木さんのblog「合唱の木」も御覧ください。


それでは、関学グリーの関係者の皆様に深くおわびしつつ、
感想を先に進めようと思います。
次は自由曲「ごびらっふ」!!


12.関西学院グリークラブ(男声77)
(M3 / 高嶋みどり 「青いメッセージ」 より 「ごびらっふの独白」)



まず最初に書いておきます。
25年前との比較は誰も出来ないし、コンクールの感想でもなんでもないので
読み飛ばしていただいていいのですが(笑)
今回のサウンド感は以前と比べて少々荒めに感じました。
だからといって、それが弱点な訳ではない。


課題曲が終わると、ステージいっぱいに広がっていたフォーメーションを変更、
山台に全員が上りました。これはどのような意図があったのでしょうね?
確かにサウンドの変化を感じる事が出来ましたが、
個人的には、広がっていた方がワイドに聴けたかな??

前にも何度か書いたと思うのですが
広瀬先生&関学グリーの「ごびらっふ」は、
わたしにとって若き日の強烈な記憶の1ページです。
今、それが25年の時間を超えて再現されようとしている。。。

・・・いや、グリーメンは間違いなく全員違うし(爆)
広瀬先生も25年前とは全然違うのは当然なのですが
こっちの想いはいやおうにも高まる一方、
しかも今回のピアニストが前田先生という事で、もう・・・(号泣)。


演奏が始まりました。
懐かしい関学グリーのサウンド感。あの時の記憶がよみがえる。。


ごびらっふ冒頭の「蛙」の描写。
この曲の最初のインパクトを持つ部分。

わたしが子どもの頃、実家の周りは田んぼだらけでした。
眠れない夏の夜、窓から真っ暗な外を見ていると
田んぼの中から、蛙の鳴き声がところどころに。。。

しかし、1匹が鳴き始めると、それが引き金になって
田んぼ中の蛙が鳴き始める。まさに蛙の合唱。
それがまさに、ごびらっふ冒頭部分のように
蛙たちの鳴き声が、いつ果てるともない「波」のようになる。。

子どもの頃の記憶が呼び起こされる。。

蛙語での荒々しくも前進力に溢れた歌唱が
彼らだけが持ちうる若さと猛々しさを強く、強く感じさせる。
強音が波のように畳みかけられ、そして静寂。


そして蛙語と日本語の競演。

またしても力強く、畳みかけられる音楽。

わたしの中の記憶では、25年前の広瀬先生は
この曲の中でもっといろんな表現をしていたかもしれない。
テンポを溜めるところ、弱音にするところ・・・。
今回の演奏は、ひたすらに前進し続ける。
それが今回の演奏の荒さでもあり、しかしそれだけではないものも感じる。


「おれの単簡な脳の組織はいわばすなわち天である」


素敵な言葉です。
今回の関学グリーの演奏は、技を重ねて音楽を作り上げるよりも
シンプルに、ひたすらにシンプルに
ステージに立つ全員が力強く「天」であろうとした。
「天」に向かって突き進んでいこうとした。

少々荒かったかもしれないし技術的なミスがあったのかもしれないけど
それらにとらわれない、若い彼らだからこそ出来る、
(大人の団体がこれをやったら、ただ荒いだけになると思われる)
希望に満ちたエネルギーが、ひたすら1つの音像を作り上げていく。


策を弄しない。
素のままの心が、天に向かって突き進もうとした。


そしてこれは(狙ったのかどうかは判らないけど)
高きもの、尊きものを目指し続ける「風蓮湖」と同じ精神。


わたしはそこに、関学グリーの演奏の尊さを感じたのです。


(つづく)


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