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全国コンクール2011あーだったこーだった(その6・北海道大学混声合唱団)


いろいろと考えさせられる大学合唱団のあり方。
ただ、いつの時代にもその時のメンバーは悩み続けてきたのだし
その考える事が何かを生み出すのでしょうね。

という感慨もそこそこに、北海道大学混声合唱団が登場してきました。
人数が多い!一気に愛媛大学の倍ぐらいのオンステ人数。


11.北海道大学混声合唱団(混声86)
(G3 / 千原英喜 「平家物語」より 「那須与一」)


当然内部ではいろいろあるのでしょうけど(笑)
昔から北海道大学混声合唱団は美声の合唱団だと、わたしは認識しています。
輝かしい声を基礎とし、ダイナミックな音楽を展開する。
全国コンクール東京大会でシードを取った時などは、
老舗合唱団のような風格の演奏でとても驚きました。
うん、あれは驚いた。

今回も、その美しく艶やかな合唱団のサウンドはそのままに
ダイナミックな演奏を聴かせてくれました。
特に女声は美しかったですね。わたしは好きでした。

課題曲、大柄な学生指揮者さんがダイナミックに指揮をして
音がホールへ大きく放たれていく。
もうここまでに何度も書いてますが「父の唄」は難しい。
フレーズを歌い切るのに合唱団自体のスタミナが必要です。
しかし北混にはその心配はいらなかったようです。

輝かしい声で十分歌い切ったのとは対照的に
もう少し音を収める部分を作った方が・・・というか
聴いていると、音が凝縮する部分が欲しくなってきました。
合唱団の利点を前面に押し出しての演奏は気持ちがいいのですが
もっとシットリと聴かせる部分とか静かな空気を作る場面とか
いろいろな表現をした方が、合唱団の利点が更に生きて
立体的な演奏になるような気がしたのです。
もう少し、細部に向かって攻める事が出来たのではないかな~。

自由曲「那須与一」、これもダイナミックな演奏でした。
音楽の場面がホールいっぱいに、スパンッ!と広がりました。
ソロも上手だし、まさに壮大な歴史絵巻・・・といったところ。
中間部のダイナミックな場面も、勇壮な雰囲気が良かったです。

その一方、気になるところとがやはり出て来て、
歴史絵巻のどの場面でも「歌ってしまう」というのがどうも気になってきます。
全部気持ちよく歌っちゃうとメリハリをとても付けにくくなります。
音楽をすごく歌い込んであるし、音楽の場面をキチンと理解して歌っているのが
とても良く判る演奏だっただけに、少しもったいなかったです。

こちらも、もっと弱音の場面を作って聴かせるとか
あえて深いサウンドで他の場面との濃淡を演出するとか
音を言葉として捉えて、あえてたたみかけるように歌うとか
まだ出来る事があったような気もしました。

北海道混声合唱団は、大学部門の中でも実力団体ですから
ぜひとも一般団体を凌駕するような演奏を聴かせて欲しいと思うし
それだけの力を持っている団体だと思います。

いろいろと書きましたが、わたしは演奏を楽しく聴く事が出来ました。
「那須与一」は、後輩たちが3年前に演奏していたから余計に・・・。
北海道大学混声合唱団の演奏は、
聴き終わった後、すがすがしかった。


(つづく)


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