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全国コンクールの感想2008(その8・ラスト!)


ついに大晦日です。

今年は聞いた団体が過去最高に少ないにもかかわらず
感想を書くスピードは過去最低に遅い。(>_<)


しかし、なかなか感想を書くのも難しいのです。


良い演奏だなぁ…と思った団体の事を「よかった!」と書いていると
全部「よかった!」になってしまう。
じゃあ…といって、感想で細かい乱れとかを「揚げ足取り」をしていたら、
こんなにつまらない音楽鑑賞もない訳です。

そんな聴き方をわたしはしていないので(苦笑)
…というか、そもそも聴いた団体は「揚げ足」を取るような部分もないし
安心して、楽しんで聞くことができました。


音楽は人を幸せにするものです。
それを体現している団体がESTですね。


17 ヴォーカルアンサンブル《EST》(混声42)
(G1/Whitacre“hope, faith, life”  Lopez-Gavilan“!QUE RICO E!”)


昔、コンクールに出場していた有力団体がステージに登場する時は
出てきただけで一種異様な威圧感があったものです。
どことは書きませんが(苦笑)。

そんな団体の時は内心、へへーと平伏してたかも。(>_<)

ESTは、そんな団体たちとはぜーんぜん違います。
どっちかというと、思わず席から乗り出して聴きたくなる。

…いや、まだ演奏してないんですが(爆)。

この団体はきっと面白そうな事をしてくれるだろうな!!
…そんな期待感が、ステージに登場しただけで感じられます。
それは、もちろんESTが持っている力なのだと思いますが
逆に客席からもそういう力が発せられていて
ステージと客席との幸せなやり取りが、ホール中に満たされる。

課題曲。
昨年も感じましたが、迷いのないサウンドが客席に放たれる。
明るく伸びやかで、しかし折り目の正しい音楽。
パートの声が統一され、音楽の方向性がとても整理されているから、
聴いていて耳が迷子になることがない。

この課題曲、とにかく明るい調子の曲なので
ともすると「軽薄」な演奏に陥ってしまうことも十分あり得ます。
わたしは、Byrdがこれだけ明るく曲を書くということは
その裏に必ず深みや気持の暗い部分がある、と思って演奏していたのですが
(まぁ、それが演奏で実現できたとはとても思えませんが)
ESTの演奏は、整理されて折り目正しいから
音楽が単純に「明るい」だけに陥らない。
そして、母音の響きを微細に変化させて表現している。
その結果、決して音楽が単調に陥らず
思考の過程を感じるかのような印象が得られる。

そうか、こういう表現方法があるんだ…。

自由曲。1曲目はウィテカーです。
「妻の誕生日に贈った曲」ということで、CDでも何度も聴いた曲ですが
明るく透明でやわらかなサウンドで音楽が構築されているから
優しさに満ちた音楽になる。。。
そもそも優しさにあふれた曲ですから
ウットリしながら聞くことが出来ました。

ESTの歌うサウンドがストレートで明るいから、
その未来も明るく感じられるのが特に良いですね。^-^

1曲目が終わった後、全員が後ろを向きました。
まさか?このまま演奏を始めるのだろうか??
…と思いましたが、衣装を少しアレンジして前を向き直りました。
そりゃそうですよねぇ、後ろ向きじゃあ指揮者見えないじゃん。^-^;;

2曲目、昨年に引き続きキューバの曲。
一転してノリノリの世界です!!
きっとダンスの練習もかなりされたのでしょうね。
特に素晴らしいのは
激しいダンスだから少しぐらい間違えている人もいるのかもしれませんが
そんな緊張感の緩んだ空気を一瞬でも感じさせず
しかも「音楽をおろそかにしていない!」ということです。

踊ると、迷いが出がちです。特に合唱人は(苦笑)。
少々違ってもいいから迷わない!
とても大事なことです。
…というか、ダンスもきっと間違ってないような気さえします。(^-^;;

それにしても、誰が振り付けしているんでしょうね?
きっとそういう道に長けた方がいらっしゃるんでしょうねぇ。。。

実際に、キューバの人たちはもっと激しいダンスをするのかもしれませんが
これが自分たちの音楽だ!!と打ち出してくる演奏は
聴いていてワクワクします。
それは、キチンと自分たちの表現になっているから、なのでしょうね。


しかし、この「自分たちの表現」にまで
音楽のレベルを持っていくのが難しいんだ…。


----


…ということで、
「全国コンクールの感想2008」シリーズも無事?終了です。


今年は自分が出演者になって、とても勉強になりました。


自分が全国コンクールに出場してみて、
とてもうれしい事がたくさんあったし
今後ずっと忘れがたいような極めて悔しい経験もしました。
しかし、出場できたからこそ、そういう悔しい気持ちになれたのだから
うれしかった気持ち、悔しかった気持ちを
両方とも大事にしていきたいものです。


音楽を発信するというのは答えが1つではないし
そこに個性が表れてきて、その個性が認められるかどうか?という事だから
自分が信じた音楽をこれからさらに突き詰めていこうと思います。


ということで、無事脱稿~~♪


(おしまい)


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