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全国コンクールの感想2007(その17・ラスト!!)


おおよそ書きかけた瞬間に、消してしまいました。。。
うー、テンションが下がる。。
気を取り直して…うぅ…。


感想シリーズも「その17」という事で、長過ぎる!
たぶんわたしって、「コンクールが本当に大好きな人!」に見えるんだろうなぁ。。
良い演奏は好きですが、コンクールはまぁそれほどでも。。と思ってます。


まぁ、来年の感想はどうするか、ちょっと考えよう。。。(-_-;;


さて、ラストです!!


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15 合唱団ノース・エコー(混声71)
(G2/K. Nystedt“Audi” “Be not afraid”)


もう何年連続で全国コンクールに出場しているか判らないぐらいの合唱団、
その演奏は、ゴマカシのない?真正面から音楽に取り組んでいる姿勢が強く感じられます。
音楽に対する真摯な姿は、サウンドにも表れていると思う。

課題曲、そういう真摯な演奏をする合唱団が、
このやたらと難しいグリーグをどう演奏するのか?
すごく興味がありました。

最初、静かな歩みで音楽を進めます。パートが重なってくる部分がさりげなくて
静けさを壊さない辺りがすごい。
ジワリジワリと音楽がフォルテになってくるのだけど、その目盛りを感じさせる事もなく
全体を見通したうえで、計算され尽したうえでの演奏。
これって、非常に難しい事だと思うのです。

このグリーグは跳躍も多いし、合唱団の地力が無いと最後まで演奏が持たない。
そういう「地力のない合唱団」の演奏は、聴いていてつまんなくなる。
ノース・エコーの演奏は、地力があるのはもちろんの事、
曲が強奏になる部分に至るまで、全く自然に作り上げられている。

すごく練習されたのではないか?と思います。なかなか出来ないですよ、これは。

自由曲、ここ数年はサンドストレームを連続して選んでいたと思いますが
今年は久しぶりにニーズテッド。
テンションの高いクリアなサウンドを紡いで、音楽を作り上げている。
すごい演奏だと思いました。
プログラムの団体紹介に「ノルウェーソリスト合唱団から受けた刺激」という事が
書いてありましたが、この曲に対する思い入れの強さを感じさせられる演奏でした。
音のない瞬間の雰囲気も、とても素敵な演奏でした。

2曲目、何だかニーステッドっぽい曲です(当たり前だ・爆)。
“Sing and Rejoice”っぽい雰囲気の曲ですね。
音の厚みも申し分なく、フレーズを密度高く歌える合唱団が、
こういう曲を歌うと、逆に下手な訳がない…と思ってしまう。
(いや、そりゃ苦労は当然あるんだと思いますが…外野の戯言という事で。。)

という事を踏まえて少し気になったのは、1曲目と2曲目の曲の性格の歌い分けが
それほど明確ではなかったかなぁ?と感じました。
1曲目の涼やかな雰囲気がすごく素敵だったと感じたのですが
2曲目はもっと、力強さを前面に打ち出しても良かったんじゃないか?と感じたのです。
少し「真正面感」を出し過ぎた…?
いや、これは好みだと思うので何とも言えません。

どちらにせよ、3曲ともガッツリと歌い切った!という印象でした。
本当にすごいですね。


16 岡崎混声合唱団(混声71)
(G2/信長貴富「廃墟から~無伴奏混声合唱のために~」より
  「第二章 ガ島前線」「第三章 葬送のウムイ」)


2007年の全国コンクールのラストを飾るのが岡崎混声。
会場の雰囲気もどこかしら「あと一つだ…」といった
「気合いの入れ直し」が感じられたような(笑)
確かに、休憩後の徳島男声合唱団「響」から合唱団ノース・エコーまで
強烈な演奏ばかりでしたから。。。
わたしも気合いを入れ直して…。

課題曲、ノース・エコーと同じ選曲なので比較で聴いてしまいます。
より、フレーズを伸びやかに歌わせた演奏だったと感じられました。
弧を描くように、音楽の歩みが進めらていく。。
フォルテの部分も、テンションが上がるというよりも
弧を描く筆跡の色彩が濃く、また弧が大きくなるという雰囲気。
違った解釈に基づく演奏を連続で聴けるのは面白かったですね。
同時に、その伸びやかな部分が、曲の後半力強さを持とうとする時に
技術的に少し難しさを感じる瞬間がありましたが、
力強さを持った後は堂々たる演奏。
弱音に落とした時の美しさは、絶品です。

それにしてもこの課題曲は、、、
どういう構成で演奏すればいいのか…、本当に難しい。。。

自由曲、信長先生の新曲の登場です。
こういう誰も聴いた事が無い曲がコンクールに登場する場合は
演奏以上に、その曲がどういう曲なのか?という部分が評価に与える影響が大きいと思う。
そして、全国コンクールで演奏するという事は、
この曲が今後演奏される時の大きな指針となる訳だから
興味深く聴く事ができました。

1曲目。
今年、東京都コンクールで「お江戸コラリアーず」が信長先生の曲を演奏したのですが
少しその曲に性格が似ている部分を感じます。
言葉と音が、フラッシュのように瞬間的に放たれて、それが頭の中で印象的に残る。
フラッシュのような瞬間的な音なので、パッと聴いても言葉が判りにくい。
だからこそ、その言葉に耳を澄ましてしまう。

その言葉が、予備知識なしで聴いていたら耳を疑うような意味を与えられていた。
跳躍の中で組み立てられる、引き裂かれたフレーズ。叫び声。
違和感が聴き手の中で、大きな圧迫感として感じさせられる。。。

最後に出てくる、ハーモニーが引き裂かれた「君が代」からは、
聴いていてどうしようもない恐ろしさを感じさせられた。。

2曲目。
ゆるやかな温かいメロディを与えられたフレーズが、涙を誘う。
力強い歌声から生きているエネルギーを感じる。
この曲は「葬送の歌」という事ですが、沖縄の音階で作られたフレーズからは
どこかしらから「生の賛歌」のような雰囲気も感じられて
曲の閉じた無の瞬間からは、輪廻のような東洋的な思想さえ感じなくもない。
とても癒される曲と感じました。。。


合唱団あるが初演した「その日から」と同じく、
この曲は新たに命を与えられたばかりなのだから
これからさらに、音楽の形が進化をつづけていくのだと思います。

どこかの合唱団の演奏で、再びこの曲に出会う時がきっと来ると思うし
まったく違った切り口の演奏で、新たな発見がある事を願いたい。



想いのこもった曲と、熱演をありがとうございました。


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という事で、全国コンクールの感想2007はおしまい!!
この日の夜は、200人超のどんちゃん騒ぎがあって、非常に面白かった!!
そして、やたらといろんな人から「Blog読んでます」と言われて冷汗をかきました。困った
わたしの書いた「あれやこれやシリーズ」の自分の団体のところを
コピーして持っていて、わたしに見せてくださる方まで居たりして、
いやいやいやいや……すいませんこのBlogはそんな大層なモンじゃないですから
余り信用なさらないでくださいね!!

どうせ信用するならば、最近Blogを始められたこの方の記述の方を、
大いに信用してください。


という事で、今年も無事脱稿!!!!
文吾さん、お先にー!!(^o^)/


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