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全国コンクールの感想2006(その1)

まだまだ熊本での余韻が残っています。。

わたしは土曜日夜も日曜日夜も、そして月曜日朝まで飲み続けてました。
いずれもMODOKIの皆様と一緒に飲んでいたのですが
「史上かつてない2次会」を提案されるだけあって、とても勢いのある合唱団です。
一緒に居て気持ちの良い方ばかりで、またぜひご一緒したいものです。


では、これから何日間かに渡って感想を書いていきます。
ですが、あくまでも一個人の感想ですので、
「こういう意見のヤツもいるんだ」程度の読み方をしてください。
もっと音楽的知識があれば、多角的な分析が出来るんでしょうけどね。。
すみません。。。


全日本合唱フェスティバル・第59回全日本合唱コンクール全国大会
11月25日(土) 大学部門Bグループ


1 東北福祉大学混声合唱団(混声50)
(G4/Poulenc“Stabat Mater dolorosa,
Cujus animam gementem, Quae moerebat, Quis est homo”)


トップバッターでの演奏、というのはやっぱり何だかやりにくい部分があると思います。
客席の空気も「音楽をしていない」訳で、誰もが初めて耳にする音楽という事になります。
会場の「鳴り」も少し悪い場合が多いので、ちょっと心配しながら聴き始めたのですが。
東北福祉大の演奏に関しては、それは杞憂だったと言えます。
特に音の鳴りが悪いという印象もなく、素直に音楽に集中する事が出来ました。

細かいニュアンスをたくさん付けた課題曲、プーランクの世界を見事に構築した自由曲。
良い演奏だったのではないでしょうか。
気になった事は、合唱団のパートの声の厚みがもう少しあっても良かったのではないか?という事。
薄さを感じる事はありませんが、音にもっと潤いがあった方が音楽の説得力が増すと思います。
プーランクの4曲では曲によって仕上がりの差を少し感じました。
声が直線的に伸びる歌い方をする瞬間があったのが気になりました。
サウンドは常に、どこかを目指して動いて欲しいのです。
音が重くなってしまう曲と軽やかになってしまう曲があった気がします。
狙いを持っていたはずですが、この「なってしまう」と感じる部分に
工夫の余地があったのではないか?と思うのです。

いずれにせよ、いきなり良い演奏を聴いた気分です。


2 札幌大谷短期大学輪声会(女声36)
(F1/Bardos“Tavunga・Bartok emlekere”)


「輪声会サウンド」と呼ばれる美しい声を持つ合唱団。
課題曲の第1声を聴いた途端、透明感ある凛としたサウンドが広がりました。
(わたしはまたこのサウンドに出会えた事にホクホクしてました)
気になったのは、声が少しハスキー気味だった事とポリフォニーの作り方がアッサリしていた事。
もう少し対旋律との絡みが感じられる気もするし、
音楽の内面が充実していってもいいような気がします。
あえて、こういう作り方をしていたのかもしれませんが。。。

自由曲、面白い曲です。楽しく聴く事が出来ました。
ただこちらも「どういう狩り」なのか、「どういう思い出」なのか、
今一つ音から感じる事が出来ませんでした。
もう少し表情豊かに演奏できるのではないでしょうか。

大学B部門の合唱団の中で、ダントツで音楽的に優れている輪声会だからこそ
もっと突っ込んだ表現と歌唱が出来るんじゃないか?と思ってしまいます。
思いっきり「ファンの声」になってしまってますが、
ファンというものは「欲張り」なのですよ。(^-^;;


3 鳥取大学混声合唱団フィルコール(混声104)
(G2/Miskinis “Missa brevis G-dur”より“Gloria”)


フィルコールの演奏で何が驚いたかって、「音取りが鍵盤ハーモニカ」だった事!
2日間でいろんな合唱団の音取りを見ましたが、「鍵盤ハーモニカ」だったのは
フィルコールだけだったのではないでしょうか?
もちろんこれは「お金が無い」という理由ではなく(失礼…m(_ _)m
「呼吸感のある音取りをするため」という理由なのだそうです。
今年、フィルコールの昨年の学指揮の方とお話をする機会があって、
この事を質問をしたら、通常の練習の音取りでメロディを引く時も、鍵盤ハーモニカを使うのだそうです。
つまりキチンと息を吹き込めないとメロディを弾く事が出来ない訳です。
鍵盤ピアニカ、なかなか侮りがたし。

ただわたしは「その鍵盤ハーモニカのリードは正確なのか?」という疑問を持つのですが
単音を弾くだけなら問題はないですし、日頃聴きなれたサウンドで音取りをする方が
自然な事であるとも言えます。面白いものですね。

100人余での演奏、さすがに音楽のスケールが大きいです。
ただ、音楽を縦に刻みながら演奏しているように感じました。
もう少しフレーズが横に流れると思うのだけど、難しいモノですね。
自由曲、サウンドの厚みが増して音楽の鳴りが良くなりました。
残念だったのは、声が少々浅くなってしまったように感じた事です。
フレーズの流れがもう少しスムーズに聞えるように調整した方が良いと思うのですが
1つのフレーズの中で、母音の響き方が変化してしまうのはもったいない。

しかし、音楽の流れ自体は好感が持てる演奏だったのです。
説得力のある演奏だっただけに、もう1つ踏み込んだ表現が出来るような気がするのです。


4 東京工業大学混声合唱団コール・クライネス(混声130)
(G3/Lidholm“Grekisk Gravrelief”)


相変わらずの大人数合唱団です。どこが「クライネス」やねん?
…ってツッコミをしたくなります。
外国人審査員の先生は、絶対訳ワカランと思います(爆)。

課題曲「とむらいのあとは」の演奏、さすがにサウンドの説得力がすごい。
音の鳴り方も密度が高く、実に良い演奏です。
しかし気になったのは、フレーズの立ち上がりが微妙にゆるい事。
キレが今一つ悪いというか。。大人数の合唱団ゆえの悩み、というべきでしょうか。
自由曲は、音の訴求力がとても強い!弱音の表情も豊かで説得力のある演奏です。
気になったのはやはり、同じフレーズを繰り返す時に単調さを感じる事。
とはいえ、学生指揮者でこれだけの演奏をしてしまう合唱団の力量には驚くばかりです。

結果、クライネスは大学Bグループで2位だったわけですが、
納得の結果だったと思います。
相変わらず、すごい合唱団デスねぇ。。


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うーん、早く書かないとドンドン忘れちゃいますねぇ。。
どうしよう。。(-_-;;

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