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全国コンクールあれこれ(その2)


札幌での全国コンクール、何もかも楽しみにしていましたが
その中でも3本の指に入ってくる楽しみ!だったのは、
北の国の友人に会う事。

札幌の合唱団、弥生奏幻舎“R”指揮者の松岡さん。

もう知り合って17年ぐらいになるでしょうか?
弥生奏幻舎“R”は、最近は全国コンクールまで駒を進めていませんが
わたしが出会った頃は、全国コンクール北海道支部の常連団体でした。
この団体、何がすごいかというと、
演奏で聴かせるステージを作る能力が極めて高い事!!

演奏をどう聴かせるか?どうすれば聴き手を満足させるステージを作れるか?
その部分のこだわりは、日本有数の能力がある団体です。

その団体の指揮者と、10年ぶりぐらい?に一緒に酒が飲める!
という事で、飲んで久しぶりに話し込んできました!
そこで思ったことは、昔と全く変わっていない!ということ。
自分がやりたい音楽について、熱く熱く語ってました。
むしろ、昔よりもさらにキレッキレな指揮者に進化(深化)していた…!

これは驚くべきことで、
年齢を重ねていくと丸くなったりするところもあると思うのですが
松岡さんは一切の妥協なく、合唱音楽に向き合い続けています。
自分の本当にやりたいことを、若い時から極めて明快にして活動していたわけで
猛烈な刺激を受けました。
彼に比べたらわたしもまだまだです。頑張らなければ・・・!!

まずは、
推薦していただいたカリージョのSalve Reginaの勉強をすることにしよう(^o^)
松岡さん、ありがとう!またガッツリ話をしましょう。
また会う時を楽しみにしています!

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全国コンクールあれこれ(その1)


本日、札幌から帰ってきました。
お会いした皆さま、またCAの演奏を聴いてくださった方々、ありがとうございました。
「また明日がある」と思えるのは若者の特権、
4回目の札幌での全国コンクール、おじさんにとっては
今回の全国コンクールは、2度と戻ってこない大切な時間の1つとなりました。

CANTUS ANIMAEは自由曲で「二つの祈りの音楽」より「夜ノ祈リ」を演奏しました。
この曲の歌詞は、まったく救いがない。
練習・演奏するのがしんどい作品でした。

「神サマハ憎ムコトヲオ教エニナラナイ ソレデナオ
 敵ニハソレヲオ教エニナッタノデショウカ」

「ミンナヲ祈レト 神サマ願ワレタ ソシテナオ
 敵ニ祈ラセルコト オデキニンアレナカッタノデスカ」


絶望的な言葉たち。

この組曲の2曲目「永遠の光」は、
「夜ノ祈リ」の絶望を救うような光に満ちた音楽なのですが
その中の歌詞で

「二つは一つなのだから
 一つは二つなのだから」


というものがあります。
これがこの組曲2曲のことの様に、わたしには思えます。

悪魔のようになること、
愛に満ちた存在になること、
どちらも同じ一人の人間が行うことです。
良い悪いではなく、それが人間というものなのかもしれない。

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この年齢になってくると、曲の最初ごろに出てくる
「夕焼ケハ暁ニナルノデショウカ」
という言葉は、リアリティを持ってきます。
いつもの明日は、必ずまたやってくるわけじゃない。

そんなことを考えると
今回の札幌でお会いした方々、お話させていただいた方々との時間は
なんと愛しい時間だったのでしょう。

良い時間を過ごさせていただきました。
ありがとうございました。

(つづく)

帰ってきた全国コンクール出場団体あれやこれや2018(Men's Vocal Ensemble“寺漢” その2、ラスト!)


「帰ってきたあれやこれや」、いよいよラストの記事です。
寺漢について短く、そして合唱コンクール全体を俯瞰してみて。

8.Men's Vocal Ensemble“寺漢” (広島県 / 男声22)
(M2 / 「Kaksikpuhendus(Diptychon)」 より 『Uhte laulu tahaks laulda (I'd Like To Sing A Song)』                          作曲 Veljo TORMIS
 Limu limu lima 編曲 Sofia SODERBERG)


寺漢の演奏スタイルは、一言で書けばスタイリッシュ。
ガツガツ歌うようなことはありません。
会場を包み込むような柔らかい響きで音楽を紡いでいきます。

これも2、3年前。
木下牧子先生の「鷗」がコンクール課題曲になった年がありました。
この時の寺漢の「鷗」も絶品の演奏!!
引き締まったテンポ感で柔らかく聴かせる演奏は
自由の大空を小気味よく飛び去っていくような爽快感があり
この曲はやはり名曲なのだ・・・!と再認識されました。

さて寺漢の今年の自由曲は、トルミス!!
寺漢も、ちょっとガンガン行っちゃうかもしれません!
いや、どうだろう?(笑)

今年も広島県コンクールを聴かせていただきましたが
とても良い演奏でまたしても唸らせられました。。。

全国コンクールのステージで、ぜひ「寺漢」らしい演奏をされますように!
心から応援しています!!!


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「全国コンクールの演奏は合唱の一面に過ぎない」と、前に書きました。
同時に、それだけで一面を構成するだけのインパクトがあるものでもあります。

やはり、勝った負けたという小さな話ではなく、
あの場で演奏することが、豊かな世界が広がっていくコンクールであって欲しいと思うし
新しい深み、広がりを作っていくだけのステージであって欲しいと願います。

今回の連載の一便最初、
「帰ってきたあれやこれやを書くにあたって」でも書きましたが
今年の全国コンクールの演奏で、「記憶に残る演奏」をたくさん聴きたい。
わたしは札幌での全国コンクールは、今回で4回目です。
自分が若いころ、札幌の1回目で聴いた演奏は、
もうどれもこれも記憶に突き刺さってくる演奏ばかりでした。

言葉にして喋りたくないほど、胸がいっぱいになった演奏。
あまりの鮮やかさに胸のすくような思いをした演奏。
溢れかえる人の想いを受け止めて、椅子から立ち上がれなくなるような演奏。

どれもが懐かしい思い出です。
そして、その忘れることのない思い出を力に、今もわたしは歌っています。
歌えています。


前回の寺漢のところでも書きましたが、
合唱をしている若い人たちが、そういう演奏とたくさん出会えますように。
長く語り継がれるであろう演奏と、数多く出会えることを願っています。


そして。

そのためには、出演者は全力を尽くさなければならない。
自分たちのためではなく、まだ見ぬ誰かにつないでいくバトンを
我々は今、手にしているのです。
それをしっかりと握り、今を全力で駆け抜けていきましょう。


皆さまと札幌の地でお会いできることを、
こころより楽しみにしています。
ありがとうございました。

(おわり)

帰ってきた全国コンクール出場団体あれやこれや2018(Men's Vocal Ensemble“寺漢” その1)


全国コンクール初出場団体にしぼった「あれやこれや」、いよいよ最後の団体です!

8.Men's Vocal Ensemble“寺漢” (広島県 / 男声22)
(M2 / 「Kaksikpuhendus(Diptychon)」 より
  『Uhte laulu tahaks laulda (I'd Like To Sing A Song)』 作曲 Veljo TORMIS
 Limu limu lima 編曲 Sofia SODERBERG)


「寺漢」と書いて「てらおとこ」と呼びます。
この方たち、本当に男前なのです。
どのぐらい男前か?という事を書いてみたいと思います。

間違いなく、文吾さんは知らない話です(笑)。

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2、3年前の「広島県合唱コンクール」でのお話。

この年の寺漢の自由曲は、初演作品でした。
その作品の作曲家は寺沢希、そう、指揮者の寺沢先生は作曲もなさる方なのです。
いったいどんな曲なのかな・・・?

自由曲が始まって、わたしはビックリ仰天!
ステージ上で呪文のような祈りの世界が広がり、
同時にパフォーマンスが渦を巻くように展開していきます。
メンバーは客席まで降りていったりステージに上がったり、の演奏。

どのような曲かと敢えて例えるならば、
グレゴリオ聖歌が「おらしょ」に転じたものを
「追分節考」のように一部をチャンスオペレーション的に演奏する作品、と言えるでしょうか?
もちろんもっと複雑だし、核となるパフォーマンスもしっかりと構成さえています。

ステージ中央に威厳を持って立ち、激しい祈りを捧げる神父(寺漢メンバーです)
そして、門徒たちの激しい祈りがうねりの様に広がっていき、
わたしがステージとメンバーが作り出す音楽に釘付けになってしまいました。
客席もどういう曲なのか、ステージになるのか、息を凝らして見つめています。

これはすごい。圧巻のステージだ。。。

それにしても、これは合唱コンクール、
この曲を、この演奏を審査員の先生方はどう評価するのだろう?

圧巻のステージではあるけれど、新作の場合は作品評価も結果に入ってくるだろうし
他の団体との比較でもあるコンクール、果たしてこの異色すぎる演奏は
どのように評価されるのだろう・・・!?


審査結果発表。


なんと寺漢の演奏は、銅賞でした。
むむむ。。。
そうなのか。。すごかったのにな。。。
客席で肩を落とすわたし。


しかしここからが、寺漢の男前たるゆえんです。

あとでお話を聞くと、結果はともかく(もちろん残念だったはず!)
寺漢のメンバーたちは今回の演奏に満足していたのです!
その理由は・・・!

圧巻のパフォーマンスに、客席は水を打ったように静まり返っていました。
朝から練習と本番で疲れ切っていたであろう、
中学生や高校生の合唱部のメンバーたち(眠りこけていた子も多かった)も
皆、目を覚ましてステージを凝視していた。
そのことを、寺漢のメンバーたちは気が付いていました。

合唱コンクールでここまでやっちゃっていいんだ・・・!
合唱にはこういう形もあり得るんだ・・・!

1つの型にはまってしまいがちなコンクールという本番の中で
その既成概念をぶち壊すような作品の演奏・パフォーマンスをして
彼ら彼女らに強いインパクトを与えることが出来た。
合唱の可能性を、広島の子供たちに見せることが出来た!

それでよし!!


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そのお話を聞いた時、あまりのカッコよさに唸ってしまいました。
新曲だからどうなるか判らない博打的な部分もあったと思いますが
客席の子供たちも、彼らは視野に入れて歌っていた。
しかも演奏の瞬間だけでなく、そこから広がっていくであろう未來を願いながら。

指揮者の寺沢先生は、とてもとても丁寧な、物腰柔らかい先生です。
しかしその内面は、熱い情熱が渦巻いている方。
寺漢メンバーはその寺沢先生を擁して、今回全国コンクールへ初登場します!

どのような演奏を聴かせてくれるか、
わたしは非常に楽しみなのです!!

(つづく)

帰ってきた全国コンクール出場団体あれやこれや2018(Coro Collegamento その2)


Coro Collegamentoさんの記事、2つ目です!

7.Coro Collegamento(熊本県 / 女声25)
(F3 / 女声合唱とピアノのための「不可思議のポルトレー与謝野晶子の四つの詩-」より
 「伴奏」 「明日」 作曲 信長 貴富)


昨日のリンク↓にあった、
コレガメントさんのメンバーに、山梨から通ってくる方がいらっしゃるという話。

熊本)「つながり」の幸せ歌に乗せ 全日本合唱コン出場

大学生?で山梨から熊本まで通うのはかなり大変だと思います。
月1回の練習とのことですが、さすがに毎月は通えないでしょうし。。

高校合唱部の部活だと、毎日練習していたのが当たり前で
そこから月に1回しか歌えない、しかも長距離移動しないと歌えない・・・となると
考え方や価値観が、それまでとはガラリと変わってくるかもしれません。

与えられる場だった合唱というものが
つかみ取るものに変わっていくのかもしれない。

そして、遠隔地メンバーがいる合唱団側にとっても、大きな挑戦となります。

そこまでして通ってもらうだけの、活動が出来ているかどうか?

が突きつけられる。
地元で近くの仲間だけでやっている場合とは大きく変わってきます。
仲間への気遣い、自分たちの目標の明確化、いろんな条件が必要になってきます。
ぜひ、有意義な活動が長く続いていききますように!

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以下、余談です。
最近は、一般団体でも「遠隔地メンバー」として活動している人がとても多い気がします。
そういう人が自分の周りにも結構いるので、だんだんマヒしているところもあります(笑)。
LCCが多く飛ぶようになって、合唱人は本当に助かっているはず!

わたしが知っている、今までで一番長距離の遠隔地メンバーだった方は
「熊本→札幌」
を通っていました。うーん、ちょっと想像を絶する感じです。。。
Kさん、最近お会いしていませんがお元気でしょうか・・・?

そして現在、わたしが知っている中で一番激しい合唱活動をされているのは
熊本県連の事務局長先生ではないかと思っています。
具体的には書きませんが、数も距離も質も、尋常では無いです。。

・・・とはいえ、わたしが知らないだけで
きっと、もっと激しく活動をされている方はいらっしゃると思うし
そういう方々が楽しく参加できる団体が増えていくのは、良い方向に向かっていると感じます。

同時に、「合唱をする人の総数が減っている」というショッキングな記事もありました。
頭のどこかで常に考えておかなければならない問題です。
コンクールだけの側面で論じるべき話ではないし、
5年後10年後、この状況がどのように変化しているか、興味を持ち続けていきたいと思います。

(つづく)

帰ってきた全国コンクール出場団体あれやこれや2018(Coro Collegamento その1)


あと2団体!!

あちらのBlog様は、相変わらず絶好調のようで、
毎年冬になると、体調を崩して寝込んだりされているのですが
今年は大丈夫そうで安心です♪

同声合唱の部

7.Coro Collegamento(熊本県 / 女声25)
(F3 / 女声合唱とピアノのための「不可思議のポルトレー与謝野晶子の四つの詩-」より
 「伴奏」 「明日」 作曲 信長 貴富)


さて、記事を書こうか!と思ったら、ネットにこんな記事が。。

熊本)「つながり」の幸せ歌に乗せ 全日本合唱コン出場

おぉ!神の助け!(泣)

これを読めば、
コーロ・コレガメントという名前がイタリア語で「つながり」を意味することや
(素敵な名前ですね!)
とても若いメンバーで構成されていること、
高校の部活で終わるのではなく。高校を卒業した後も続けられる合唱団として結成されたこと、
指揮者の先生は、名門「熊本第一高校合唱部」の大原先生であること、
などが、よーく判ります。

自由曲は「不可思議のポルトレ」!
室内部門のムールーリーさんのところの選曲と重なっていない!

全国コンクールのステージで、2団体で組曲全曲演奏が聴けます。
どうせなら、出演順を・・・いやいや。。

終曲の何度もリフレインされる「明日よ」というという強い呼びかけは
聴いていて胸が熱くなるのですが、そこに想いを込めた演奏となりそうです。

いや~、いろんな注目点がありますが
あちらのBlog様がずいぶんと書いてらっしゃるので、
今回わたしが注目したのは

「メンバーのほとんどが県内の大学生だが、
 山梨県や福岡県からも参加し、月1回の練習に励んでいる。」


という部分。
山梨県から熊本県へ、通うんですか。。。
きっと大学生の方ですよね?凄すぎませんか?

しかしよく考えてみると、それほど不思議ではないかもしれません。
九州の合唱王国と言えば熊本県、優秀な演奏をする団体がイッパイあります。
熱い合唱をする豊かな土壌がある、日本でも有数の地域です。

という事で続きは、広域化する合唱団団員について。

(つづく)

帰ってきた全国コンクール出場団体あれやこれや2018(合唱団「い~すたん」. その2)


あまり時間が無いなぁ・・・(汗)。
今日は2つUPしなければ。。

10.合唱団「い~すたん」(沖縄県 / 混声24)
(G3 / 混声合唱組曲「真南風(まふぇー)の祈り」より「雨たぼり」 作曲 中村 透
 沖縄のうたによる混声合唱組曲「うっさ くわったい」より「じんじん」 作曲 瑞慶覧 尚子)


「い~すたん」の歌う自由曲1曲目、「雨たぼり」。
これは「あみたぼり」と読みます。
冒頭、ソプラノソロで曲は始まります。

「あみ~ふしゃ~ あみ~た~ぼり~」

この言葉に漢字を当てると

「雨~欲しや~ 雨~給~り~ (雨がほしい 雨をください)」

となります。
つまりこれは、雨乞いの歌。
そしてこの曲は、2つの雨乞いの歌が重ねられています。
琉球音階で歌われる情緒豊かな曲、しかし切実な祈りの歌です。
中間部、テンポが上がりリズムが激しくなるところは
エネルギーに満ちた祈りが肉体の躍動を伴うところ。
歌と踊りが自然な形で融合している、琉球の文化に満ちた作品といえます。

「じんじん」の方は、楽譜を詳しく見たことが無いので語れないのですが。。残念。

「い~すたん」の自由曲は、大地に根差した彼らにしか歌えない歌。
きっと彼らの歌の向こう側に、沖縄のセルリアンブルーの海が見えるはず。
暖かな空気、そして穏やかに流れていく時間を感じるはず。


今年の全国コンクール室内部門では、
北海道の「ウィステリア・アンサンブル」が、アイヌ歌謡を歌い、
「い~すたん」が沖縄古謡を歌う。
全国コンクール史上で1度もない2つの世界が、時を経ずにステージに現れます。

コンクールだから評価が出るのですが
それよりも、彼らが歌う歌を楽しみたいと思うのです。
日本列島の広さと、そこに根差した文化の豊かさ。

そして、人の声の作り出す奇跡を。

(つづく)

帰ってきた全国コンクール出場団体あれやこれや2018(合唱団「い~すたん」. その1)



10.合唱団「い~すたん」(沖縄県 / 混声24)
(G3 / 混声合唱組曲「真南風(まふぇー)の祈り」より「雨たぼり」 作曲 中村 透
 沖縄のうたによる混声合唱組曲「うっさ くわったい」より「じんじん」 作曲 瑞慶覧 尚子)


「よっしゃ、あれやこれやをもう1回書いたるぜ~!」

と思い立った理由の1つは、やっぱり「い~すたん」の全国コンクール出場!
初めて聴いたのはもう10年以上前。
その時も「い~すたん」は上手でしたが、九州支部は他の団体もとびっきり上手なので
良い演奏をする団体の1つ、という感じでした。
でも、その時から印象に残る演奏だった。音楽の流れが良いんですよね。

何年か前に久しぶりに九州コンクールを聴きに行ったら
ルネサンス作品を様式感と生命力豊かに演奏し、
また千原先生の「おらしょ2」を血沸き肉躍る演奏して驚愕!
しかもその演奏が「指揮者無し」だったから、もうノックアウトされた感じで。。

何よりも驚いたのは、非常に音楽的なまま、クオリティが劇的にUPしていた事でした。

ひいきの合唱団が成長していく過程を、こっそり定点観測できるのは
合唱コンクールの良いところのような気がしています。
特に支部大会は、全国コンクールより面白い側面があります。
全国コンクール段階まで行くとメタ化しているので、
どこかしら既視感ならぬ既聴感?があるのですが
支部大会だと個性豊かな演奏がいっぱい!

本来、音楽とはそういうものであろうと。

コンクールという音楽のいちシーンは、あくまでも「いちシーン」に過ぎない、
という事を理解したうえで参加したり聴いたりしたいものです。

特に、飛び切り音楽的な団体の演奏が
ようやく全国コンクールの舞台に立つ!と考えると
もううれしくて嬉しくてたまらないわけです。

ただ1つ、大きな問題が。。
わたし、本番のステージを聴けないかもしれません・・・( ノД`)シクシク…
練習があるので。。
でもCDは買うよ~!!ゴメンよ~!!泣


(つづく)

帰ってきた全国コンクール出場団体あれやこれや2018(M.L.R. その2)


さて、ムールーリーさんの記事2つ目です。

8.M.L.R.(茨城県 / 女声20)
(F3 / 女声合唱とピアノのための「不可思議のポルトレー与謝野晶子の四つの詩-」より
 「歌はどうして作る」 「アウギユスト」 作曲 信長 貴富)


ムールーリーさんは今回の全国コンクールで
三善先生の作品と、信長先生の作品を組み合わせての演奏です。

合唱団「櫻」さんのところでも「地球へのバラード」について書きましたが、
やはり三善作品は非常に奥が深い!!
音楽の表層部分はもちろんのこと、音楽の核となっている哲学的な部分も
味わった上での演奏が求められると思うので、やはりハードルは高いです。

同様に、信長作品もハードルが高いと思うのです。

近年、ますます円熟味を増している信長先生の作品たち。
合唱の様々なスタイルを描き分けながら、
音楽として美しい作品に仕上げられているのはもちろんですが
その紡がれる音の根幹に、奥行きと強い意志を感じます。

わたしなんぞが偉そうに論じるような事ではないのですが(汗)
信長先生の最初期の作品、コンクール公募作品の
「もし鳥だったなら」「春愁三首」を歌った感覚と比較すると(とっても好きなのです)
音楽の変遷を感じます。

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話が少し変わって、個人的な話で恐縮なのですが、
先日地元の美術館に「岸田劉生展」を見てきました。
リンクにある「麗子像」の絵は、誰もが一度は見たことがあると思います。
かなりインパクトのある、不思議な絵ですよね。

この展覧会は、岸田劉生の最初期の作品から晩年(といっても38歳で亡くなったのです)の作品まで
その生涯の作品の変遷を判りやすく解説・展示してあって
インパクトある「麗子像」が、どのような思いで描かれたか?という事が非常によく判る展覧会でした。

わたしは、特に岸田劉生について何の予習もせず、
フラリとこの展覧会に行ったのですが
結果として猛烈に感動することとなりました。
素人が見ても、技術的には非常に高い作品ばかりです。
見た人に強烈に訴えかけてくるものがある。
1時間ほどで見終わったのですが、もう1時間ぐらい滞在したぐらいに(笑)。

これらの絵の有る空間が、愛おしくてならなかった。

それは、その作品たちの向こう側に、
一人の画家が悩みと苦しみ、様々な試行錯誤、葛藤。
まさに岸田劉生の生きざまそのものを見たような気がしたからです。


それは、訴えかけるものが素晴らしく多い展覧会でした。

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信長先生は今、40代後半。
きっとこれからも素晴らしい作品、渾身の作品を生み出されるはず。

同時に我々は、信長先生20代の頃の作品も、楽譜を購入して演奏することが出来ます。
1人の稀有な作曲家の変遷、そして生きざまを、我々は追体験することができる。
そして作曲家の今を感じることができる、素晴らしい時代を生きているのだと思います。


M.L.R.さんの演奏が素敵なものになりますように!
心から応援しています!!

(つづく)

帰ってきた全国コンクール出場団体あれやこれや2018(M.L.R. その1)


来週の今ごろ、札幌は寒そうです。
尾道は晩秋の頃なのですが、札幌は真冬っぽい。。。(>_<)
という事で、続きます!

8.M.L.R.(茨城県 / 女声20)
(F3 / 女声合唱とピアノのための「不可思議のポルトレー与謝野晶子の四つの詩-」より
 「歌はどうして作る」 「アウギユスト」 作曲 信長 貴富)


初出場、おめでとうございます!!!

文吾さんのBLOGによると、
「M.L.R.」と書いて「ムールーリー」と読むそうです。
さすがにそれは、紹介されなかったら絶対に読めなかったなー。。
水戸第二高校コーラス部のOG団体という事ですが、
団体名の由来も、文吾さんのBLOGに書いてありますね。ほぅほぅ。。。

そういえば、全国コンクールに出てくるアルファベット3文字の団体は
ビッグネームが多かったですね~。

いちばん有名なのは、東京都の「合唱団OMP」でしょうか。
今は改称して合唱団「響」となっています。
OMPは確か合併して出来た合唱団で、合併した3つの団体の頭文字のはずです。

他には福島県の名門、F.M.C.混声合唱団もあります。
近年は全国コンクールには出場していませんが、
高野先生指揮するパレストリーナの演奏は、日本の合唱団の目標とされていました。
団名の由来は、コチラに書いてありますが
「ふくしま みんなで コーラス」ってのが一番判りやすくてスッと入ってきますね。

あと、山梨県に合唱団KMCがあります。
足達勝子先生が指揮をされて、以前はよくモンテヴェルディを生き生きと演奏されていました。
2006年に全国コンクールに出場したのが一番最近だったでしょうか?

高校部門での実績もある水戸第二高校のOG合唱団ですから
ぜひ全国コンクールに旋風を起こして欲しいと願っています!
信長先生の「ポルトレ」を演奏するという事で、とても楽しみにしています。
ポルトレ、イイ曲ですよね~!!

(つづく)